着物とくみひも

2016-10-15
kimono

明治以降(1868~1912)、廃刀令により最大の用途であった刀関係の組物の需要がなくなりましたが、職人たちは、その技術を帯締めや羽織紐に生かすことで時代の波を乗り越えました。帯締めはそれまで丸ぐけ(真綿を芯に絹糸を巻いたひも)や平ぐけ(細い帯)が一般的でしたが、日清戦争(1884年)の頃、房の付いた組紐の帯締めが登場し人気を博しました。明治の後期には組紐の帯締めの需要がさらに増し一般化していきます。

第二次世界大戦後、高度成長期を迎えると和装から洋装への転換が進み、それに伴い和装用品としての組紐の需要は低下しました。しかしながら、組紐技術を和装用品に限ることなく広く役立てていこうとする動きが芽生え、現在では、和装用品はもとより、異なる様々な分野、工業、スポーツや農業等の産業分野でも、その組紐技術が使われています。
組紐総覧1「丸台の組紐120」多田牧子著

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